🌱今週のST勉強室✏️ vol.10 【問題児にされやすい😢】ADHDの3つの特性と3つのタイプ❗️

ST勉強室(ADHD)

こんにちは。ことのは1号館、言語聴覚士の原田です🙇‍♂️
本日は【ADHD注意欠陥多動性障害)】の3つの特性3つのタイプについ書いて行こうと思います✏️

まず最初にADHDの定義の部分からですが、日本語訳からも分かるようにADHDとは、Attention-Defict(注意欠陥)/Hyperactivity(多動性)Disorder(障害)の略称です👆

ADHDの特性をひと言で表すと、「自己コントロールが利きにくい障害」とも言えると思います。つまり、自分の注意力や集中力、抑制力を適正にコントロールする事が難しいのです😵

例えば、気が散って授業に集中できずにいたり、宿題や持ち物を忘れてしまう、授業中に勝手に発言をしてしまうといった問題が見られやすく、生活場面で様々なトラブルが生まれやすくなってしまいます🤔

しかし、そういったトラブルはADHDの生まれつきの脳機能が原因となって起こる障害なので、本人の意思とは関係ないのです❗️

ですので、ADHDに対する周りの理解が追いついていないと、宿題をたびたび忘れてきたり、すぐにカッとなったりする様子に接していると、その子供が意図的にそのような行動を取っていると考えてしますやすくなってしまう事があると思います💦

例えば、「先生に反抗して、わざと怒らせるようなことをしているのだろう」とか、「わざと友達のじゃまをしようとしているのだろう」といった見方をされがちです。また、「家庭で甘やかされて、わがままな子供になってしっまたのだろう」と捉えてしまう人もいて、心を痛めた保護者の方もおられるのではないでしょうか😢

これは、全くの誤解であり、ADHDは育て方やしつけ方が原因で起こるものではありません❗️❗️
こうした誤解から、ADHDのある子供達は“問題児”にされやすい傾向にあると感じます👀

では、次にADHDの3つの特性についてです👆
不注意注意散漫で物事に集中しにくく、忘れやすい状態です。周りからの刺激(視覚情報や聴覚情報など)に気を取られて気が散ったり、ケアレスミスが増えます。また、自分から周りに注意を向けれず事故や怪我に繋がることもあります。集中力の持続が難しい面もあり、単調な作業や根気のいる課題などに長時間取り組み続ける事が苦手です。

多動性じっとしていられず、無意識に体を動かしたり、静かにしていなければならない場面でしゃべってしまったりする状態です。授業中におしゃべりがやめられなかったり、電車やレストランなどの店内で、静かにじっとしている事ができずにいたりします。

衝動性思いついた事をすぐに行動に移してしまいます。それがやってはいけないことだと分かっていても、判断する前に行動に出てしまい、行動にブレーキをかける事ができない状態です。例えば、気に触る事を言われたり、やられたりすると、瞬間的に暴言や乱暴な行動で反応してしまうことがあります。また、遊びやゲームでは勝ちたい思いに突き動かされ、ルール違反をしてしまう事もあります。本人もいけない事とは分かっていても、衝動に抗う事ができずに行動に出してしまいます。

では、次にその3つの特性のうちのどの特性が強く現れるかによって、3つのタイプに分かれます🔍
タイプ①【多動性・衝動性優勢型】:障害の特性で先生に注意される機会も多く、その意味では、クラスで目立つ存在となりやすいのが特徴。社会的に非難や抑圧を受けやすいタイプと言えます。

タイプ②【不注意優勢型】:集団の中にいても目立たなく、大人しい子供が少なくありません。困っていても自分からそれを訴えることができずにADHDである事に気づかれにくいので、周囲がつまづきに気づいてあげる必要があります

タイプ③【混合発言型】:タイプ①とタイプ②の混合型で、ADHDの人の殆どが、このタイプと言われています。

以上がADHDの3つの特性と3つのタイプでした。しかし、こうした特性が原因で生活上に支障をきたす場合には、本人も生きづらさを感じてしまう事になります。ですので、周囲の人達がその特性を理解しておく必要がありますね🤗

これで本日の記事は終わりになりますが、最後に療育に関す話ではないですが、最近は私の職場の方や外部の方から「ブログを見ています❗️」と有り難くお声を頂ける事があります(嬉)😢
私自身はまだ「誰かの目に届くレベルではないだろうな」と思っていたので、凄く感謝致しましたし、続けられるモチベーションになります😭(「誰も見ていないだろうな」と思いながら、誰かに伝える口調で書くのは結構恥ずかしいもので…😂)
これまで、お声を頂いた方や見て頂いている方にこの場を借りて、お礼を申し上げたいです🙇‍♂️
更新が遅れしまう事もありますが💦、出来るだけ困っている方達が多そうなトピックから書いていける様に続けていきたいと思います✏️

(参考資料:理解を深め、支援する ADHDの子どもたちをサポートする本/著:榊原洋一)

※次回はLD(学習障害)について書いていこうと思います。