こんにちは。ことのは1号館、言語聴覚士の原田です🙇♂️
本日は、かの有名なビル・ゲイツさんや藤井聡太さんが受けた教育としても注目されました、モンテッソーリ教育の中から【イヤイヤ期】について書いて行こうと思います👆
まず最初に1歳半頃から始まって、2歳頃になると本格的になってくるイヤイヤ期について、どういう印象をお持ちでしょうか?
大人の思い通りに動いてくれない事が多くなり、そして、要求が通らないと癇癪を起こしてしっまたりと大人にとって、どっと疲れてしまう時期ではないでしょうか😂 実際、何かと大人に反抗してしまうので、2歳を「魔の2歳児」と言われたりする事もありますよねー💦
しかし、そのイヤイヤ期は乳幼児の発達段階に置いて、自立に向けた必要不可欠の行動で必ずしも「魔」ではない様です👀
子供は誕生から1歳頃までは、いつもお母さんがそばにいて、自分とお母さんの境目が分からない状態です。そこから、ずり這いやハイハイをしたりして自分で移動できる様になってくると、少しづつ「あれ?自分とお母さんは別もの?」という事に気づいていきます。
それが【自我の芽生】です。子供は3歳頃までに時間をかけて、お母さんという所から自分を分離させいきます。それをモンテッソーリ教育の中で、お母さんから自分を分離させる【変革期】と言い、その分離作業を自ら成し遂げようとする行動が「イヤ❗️イヤ❗️」となっているのです🤗
そう理解できると決して「イヤイヤ期」が単に大人を困らせる「魔」ではないと思えてくるような気がします🙌 🎶
乳幼児のこの時期は、ただただ、自立に向かいたい❗️、その一心なだけなんだ〜っと👆
では、そんな一概に「魔」ではないと分かっていても、実際は振り回される事もあり、疲れてしまうのも現実ですよねー😂
そこでモンテッソーリ教育的、イヤイヤ期の関わり方6つのポイントがあります❗️
①事前アナウンスで区切りを知らせる:まずは、子供が「イヤイヤ」となる前のポイントです。例えば遊んでいる子供に対し、突然「帰ろう」や「おしまい」では心構えができず、余計に時間がかかります。そのため、「もう少しで帰ろうね」と事前にアナウンスをする事で、子供は突然言われる時よりも心の準備ができます。そうすると、そろそろ帰る時間になった時に「今っやているのが終わったら帰ろうね」や「滑り台あと1回滑ったら帰ろうね」と区切りをはっきり示す事で上手く切り替えられる準備ができます。
ことのはの例)言葉の理解がまだ難しい子供に対しては事前にタイマーや時計を見せ、視覚的に事前アナウンスで区切りを知らせています。
②次の楽しみを伝える:そして、次はどんな事をするのか、どんな楽しい事があるのかという事を伝えます。年齢が低い時期は、見通しを持って行動する事ができません。そのため、見通しや楽しみを伝える事で、行動を切り替える助けになります。
ことのはの例)絵本が好きな子供に対しては「絵本を見ながら保育園まで行こう📚」と伝えたり、競い合いが好きな子供に対しては「帰る準備を先生と勝負だー🔥」などと、子供達に合った「楽しい🎶」を見つけるようにしています。
③協力を求め、お願いする:どの年齢の発達段階においても、子供を尊重した関わりは欠かす事ができませんが、この時期は特に、1人の人間として尊重した関わりが必要になります。一方的な指示ではなく、協力を求めたり、お願いをしたりする声の掛け方を意識する事です。
ことのはの例)お片付けの際に「先生がブロックを集めて渡すから、○○君はそれをカッコ良く積んで〜🙏」など。
④思いを受け止める:しかしこのように、事前に意識的な関わりをしても、子供が「イヤイヤ」「帰らない」と言ったり、泣き出したりする事があるかと思います。その時は、まずは子供の思いを受け止めてあげます。「帰りたくないね。楽しいもんね」「まだ遊びたいね」などと、子供が思っている事、嫌だと思っている事を代弁したり、子供が何を嫌がっているのか推し量る事ができない時は「嫌だね」だけでも大丈夫です。子供は、闇雲に感情を爆発させているのではなく、自分の気持ちを大人に「分かって欲しい❗️」と必死に主張しているのだと思います。
それが、一番大好きで信頼しているお母さんやお父さんに対してだと尚更なのかもしれませんね。実際に保護者の方から「園やことのはさんでは上手にできてるみたいですけど、お家では。。😂 」と言うお話を良く受けます。もしかすると、お母さんやお父さんへの愛情の裏返しで背伸びをしていないからなのかな(笑)と感じています。
ことのは例)しっかり気持ちを受け止めた後に「○○君は何がしたかったの?」と主張を聞いて、「じゃ、それを1回だけやって保育園に行こうね!」など。
⑤善悪の線引きをはっきりと示す:とは言え、子供もが主張するからと、なんでも許して叶えてあげれるわけではないと思います。寛容できる事とできない事があると思いますので、そのような時は、思いを受け止めながら、線引きははっきり示す事です。
ことのは例)「もっと遊びたっかね。でもね、保育園に行く時間になったんだ😢。一緒に約束できたよね😊。」など。
⑥そして、待つ:そして、最後のポイントが「待つ」です。忙しいお母さん、お父さんにとっては、これがいちばん難しいかもしれません💦ですが、時間が許す限り、しばらく待っていると、少し泣き方が変わったり、落ち着いていたりしてきます。そうしたら、そばに行き、「遊びたかったね」と受け止めたり、「お家に帰って○○しようか」などと伝えると、さっきは受け入れられなかった子供が受け入れる事ができる時があります。子供なりに気持ちを消化する時間になっていたからなのかなと思います。
ことのは例)片付けを「イヤ!イヤ!」となっている際に、しばらく待ち(待ちながら片付ける量を減らしてハードルを下げあげるのも手です👆)、落ち着いた時に「最後のブッロクは〇〇君が箱に入れて🤗 」と伝えたら、箱に入れてくれて、さらにその箱を元の場所まで自発的に戻してくれてたりと、「先生のハードル以上の事してくれた〜😭」となる事もありました❗️
※「最後の」の様に子供に片付けを締め括ってもらうと、「ゴールは自分で出来る🎶」と片づけへのモチベーションに変わったり、また終わった後に「やったー❗️〇〇君、ありがとう〜🙌 」でハイタッチなどができる場面が作れるので達成感を感じやすく、これもオススメです(笑)
以上がモンテッソーリ教育的、イヤイヤ期の捉え方と対処の方法でした📚
モンテッソーリ教育の考え方は私自身も好きで、ことのはでも実践し効果を感じていますので参考にしてみて下さい😊🎶
※次回は作業療法士(OT)さんが専門としている【感覚統合】について、書いてみようと思います(まだまだ、勉強中の身ではありますが〜💦OTさん、リスペクト😂 )