こんにちわ。ことのは1号館、言語聴覚士の原田です🙇♂️
本日は以前の記事で書いた、9ヶ月革命について掘り下げて書いていこうと思います。生後9ヶ月以降の発達が認知、社会、言語において著しく伸びる時期になり、三項関係の話などの話はしましたが、他にも【ショーイング(物を探して関わってくれる人に見せてくれる)】、【クレーン(要求をする時に大人の手を引っ張り目的を達成しようとする行動)】、【指差し】の理解と表出があります❗️
この時期は子供自身が試行錯誤をしなが新しい発見をしたり、柔軟な変化が伴う繰り返し行動が増えたりと自分と他者が区別ができる認識・コミュニケーションの発達が目まぐるしいです!怒られる事が分かったり、自分お名前を分かったりと言葉の理解もこの時期からですね🤗
そこで、上記に書いた指差しが言葉の発達において大切な指標として使われる事がありますが、指差しと言葉の関係に「どうして?」と疑問を抱く方は多いのではないでしょうか🤔?
それは指差しと言葉は【象徴機能】と言われるもので、同じ仲間なのです!例えば、リンゴを見た時に「りんご!」と言葉で伝える事と言葉は使わず指差しだけで伝える事はどっちも[リンゴ]という意味を象徴していますよね!
その中で言葉は目に見えないものなので最もレベルの高い象徴機能にあたります❗️そういった理由で、指差しが大切な指標になる事があるのです👆
そんな指差し1つをとっても、5つの種類があるので紹介したいと思います👀
①指向の指差し(9・10ヶ月〜)
赤ちゃんを抱っこして「○○だよー」と声をかけると、大人が視線を向ける物に自分も目を向け、一緒に見ることがあります。これは、相手が興味を持っている方向を察して、その方向には何かがあると推測する力が身についたことのサインです。これができるようになると、もう少しで指差しが出るようになります。
②自発の指差し(11ヶ月〜)
自分の興味関心のあるものを見つけたときに指をさすことを、「自発の指差し」といいます。それまでは「相手と自分」という2つの関係だけで満足していた子どもが、周囲の環境や物に対して関心をもつようになると、この指差しが出るようになります。
③ 要求の指差し(1歳〜)
自身の欲しいものに対して「あー」などと声を出しながら、しきりに指をさすことを、「要求の指差し」といいます。
④ 叙述の指差し(1歳〜1歳6ヶ月)
子どもが自身の興味のある物を見つけたときや心を動かされたときに、指差しを使って、「僕の好きなものがあるよ!見て!」と大人に教えることを、「叙述の指差し」といいます。このとき子どもは、「あー」「うー」などと声を出したり、大人のほうを見たりしてアピールをします。
⑤応答の指差し(1歳6ヶ月〜)
「○○はどれ?」と聞かれたときに、その答えを指すことを、「応答の指差し」といいます。これができる頃には、「~持ってきて」などの言葉による簡単な指示を理解して行動できるようになります。
最後に、これまで9ヶ月革命について三項関係や視線追従、指差しなどといった事を取り上げてきました。その中で子供の発達において他者と関わる事、共有する事の大切さを述べてきましたが、人と関わる事が苦手なお子さんも、順調に力をつけてきたお子さんも、「人に何かを伝えたい❗️」と思う気持ちを育てる為には、一緒に遊び楽しい🎶を共有することが大切です✨